これから3学会合同呼吸療法認定士試験を受ける方へ：青本だけでは不十分？成功のための対策法とは
3学会合同呼吸療法認定士試験の受験を考えている皆さんへ。試験対策の一環として、多くの受験生が使用している「青本」（試験対策資料）は、確かに知名度が高く、誰もが目を通す資料の一つです。しかし、その「青本」を繰り返しても、なかなか手応えを感じないといった声も少なくありません。実際に青本を10周した筆者の体験をもとに、試験対策のポイントをお伝えします。
青本の限界と注意点
まず、多くのブログや受験経験者が指摘している通り、青本は万能ではありません。青本には解説が少なく、回答に誤りが含まれている場合もあるため、ただ丸暗記するだけでは十分な対策になりません。また、青本を10周しても「同じ問題が試験でほとんど出題されなかった」という経験を持つ筆者もいます。青本の問題に慣れてしまうと、視覚的な記憶に頼りがちですが、実際の試験ではその方法が通用しないことが多いです。
試験問題の傾向：理解力が問われる
試験では単なる知識の暗記だけでなく、状況設定問題や理解力を試される問題が増えています。そのため、問題を解く際には表面的な知識だけではなく、基礎的な概念や応用力を身につけておく必要があります。最近の傾向として、新型コロナウイルスに関連する用語や概念が問題文に含まれることもあり、これが選択肢を迷わせる要因になることが多いようです。
例えば、PCR検査に関する問題では、多くの人が「コロナウイルスに関連する検査」と連想しますが、もともとのPCR検査の目的や定義が問われるケースもあります。このように、普段の理解を深めておくことが求められます。
青本だけでは不十分：＋αの対策が必要
もし、普段から呼吸療法に関わっていない方であれば、青本だけでは試験対策として不十分かもしれません。筆者自身も、普段呼吸療法には携わっておらず、3ヶ月前から本格的な試験対策を開始しましたが、青本を10周しても合格への自信は持てませんでした。その理由は、問題の多くが新しい形式や状況設定に基づいており、青本の範囲を超えていたからです。
したがって、これから試験を受ける方には、青本をベースにしながらも、追加の資料や実務経験を活かすことを強くおすすめします。例えば、3学会合同呼吸療法認定士予想問題集や他の関連資料を併用し、より実践的な知識を補完していくことが重要です。
最後に：準備は早めに、そして深く
試験対策は、一朝一夕でできるものではありません。青本は確かに基礎的な知識を整理するのに役立ちますが、合格を目指すには、それ以上の準備が必要です。問題の形式に慣れ、基礎知識を応用できるようになるためには、実際の試験に近い問題集やケーススタディを積極的に取り入れていきましょう。
試験を通じて得られる知識は、呼吸療法に携わる上での大きな財産となります。ぜひ、しっかりと準備をして、試験に挑んでください。
