理学療法士必見!2024年スタート「認定スクールトレーナー制度」で学校トレーナーに挑戦しよう

「認定スクールトレーナー制度」が学校トレーナー活動を目指す理学療法士に与えるチャンス

近年、子どもの体力低下が深刻な問題として注目されており、その対策として「認定スクールトレーナー制度」が公益財団法人「運動器の健康・日本協会」によって設立されることが決定しました。この記事では、この制度が学校トレーナー活動を目指す理学療法士にどのような機会を提供するのか、そしてその制度の詳細についてご紹介します。

子どもの体力低下とスクールトレーナーの役割

日本では、子どもの体力低下が社会問題となっており、2022年度には過去最低の数値を記録しました。特に運動器に関連する問題が目立ち、子どもたちの筋肉量の減少や運動能力の低下が顕著です。理学療法士として外来整形外科で小学生や中学生を診る機会が多い私も、筋力不足による運動器の問題が増加している現状を実感しています。

このような背景から、学校現場に外部からトレーナーを派遣し、子どもたちの運動器の健康をサポートする必要性が高まっています。この需要に応える形で、「認定スクールトレーナー制度」が生まれました。

「認定スクールトレーナー制度」の概要

「認定スクールトレーナー制度」は、公益財団法人「運動器の健康・日本協会」が設立した制度で、理学療法士を対象にしています。協会独自のカリキュラムに基づく研修を受け、試験に合格することで認定されます。研修は2024年から開始予定で、合格者は学校や地域の教育機関、医療機関と連携して活動できるようになります。

この制度は、心理的な問題を抱える子どもたちに対して導入された「スクールカウンセラー制度」を参考にしており、身体面のサポートを担う外部専門家としての役割が期待されています。

理学療法士がスクールトレーナーになるメリット

理学療法士がスクールトレーナーとして活動することには、以下のようなメリットがあります。

  1. 子どもの運動器の健康を支援できる
    理学療法士の知識と技術を生かし、成長期の子どもたちが安全かつ効果的に運動を行えるようサポートできます。
  2. 学校と地域社会との連携が可能
    認定スクールトレーナーとして、学校や地域の医療機関、教育委員会と連携することで、包括的な支援を提供できるようになります。
  3. トレーナーとしてのキャリアアップ
    認定を取得することで、理学療法士としてのスキルだけでなく、スポーツトレーナーとしてのキャリアを広げるチャンスになります。特に、学校でのトレーナー活動は、将来のスポーツ分野への発展を見据えたキャリアパスを形成する一歩となるでしょう。

学校へのトレーナー活動を目指す方へ

これから学校でのトレーナー活動を目指す方にとって、この認定制度は大きなチャンスです。公益財団法人「運動器の健康・日本協会」のような信頼性の高い団体が主催しているため、認定を受けることで活動の幅が広がることは間違いありません。特に地域での認知度が低い理学療法士やアスレティックトレーナーにとって、こうした制度を通じて学校や行政機関との連携を築くことが可能です。

今後の展望

2024年に開始される認定スクールトレーナー制度に向け、今から準備を始めることが重要です。研修内容や試験対策に早めに取り組むことで、制度開始時にスムーズに参加できるようにしましょう。また、学校現場での活動経験を積むことも、将来的なトレーナーとしての成長につながります。

最後に

「認定スクールトレーナー制度」は、学校でのトレーナー活動を目指す理学療法士にとって、非常に大きな機会です。子どもの体力低下を改善し、未来の健康的な社会を築くために、理学療法士としてのスキルを活かし、積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか。