理学療法士養成校の選び方：専門学校と大学のメリット・デメリット
理学療法士（PT）を目指す皆さん、専門学校と大学のどちらに進学するか悩んでいませんか？それぞれの選択肢には独自のメリットとデメリットが存在します。本記事では、専門学校と大学の特徴を比較し、それぞれの利点と欠点を詳しく解説します。
専門学校のメリット
- 短期間で資格取得可能
専門学校は通常、3年間で理学療法士の資格を取得できます。これにより、早く現場に出て実務経験を積むことができます。 - 実践的なカリキュラム
専門学校では、実践的な授業や実習が多く、現場で即戦力となるスキルを養うことができます。病院やリハビリ施設との連携も強く、実務に直結した教育が受けられます。 - 入学のハードルが低い
専門学校の入学試験は大学に比べて比較的簡単であり、理学療法士を目指す学生にとって敷居が低いと言えます。
学校毎に入学試験が設けられており、小論文や面接のみの学校も多いです。
専門学校のデメリット
- 学歴の限界
専門学校卒業後の学歴は「専門士」または「高度専門士」となり、大学卒業の「学士」にはなりません。将来的に大学院進学や研究職を考える場合には、不利になることがあります。また将来大学教員や非常勤講師を勤めたいと考えた場合、最低条件として学士号取得者である場合が多いため受験も不可能な場合があります。 - 一般教養の不足
専門学校では理学療法に特化したカリキュラムが組まれているため、一般教養科目の履修が少ないことがあります。これにより、幅広い知識を習得する機会が制限されることがあります。
大学のメリット
- 学士号の取得
大学を卒業すると「学士」の学位を取得できます。これにより、大学院進学や研究職、教育職など、将来的なキャリアの幅が広がります。また国公立病院への就職の際には、専門学校と大学卒業者で雇用条件が区分けされている場合もあり、大学卒であれば基本給に数万円上乗せされている場合もあります。 - 幅広い教育内容
大学では理学療法に関する専門知識だけでなく、一般教養や他の専門分野の知識も学べます。これにより、総合的な視野を持つ理学療法士として成長することができます。 - 研究活動の機会
大学では研究活動や卒業論文を通じて、自らの専門分野を深く掘り下げる機会が提供されます。これにより、理学療法の発展に寄与することができます。
大学のデメリット
- 学習期間が長い
大学の学習期間は通常4年間です。専門学校に比べて資格取得までの期間が長く、早く現場で働きたいと考える学生には不向きかもしれません。取得期間が長い分、理学療法士国家試験対策にも時間に余裕を持つことができます。 - 学費が高い
大学の学費は専門学校に比べて高額になることが多いです。特に私立大学の場合、その負担はさらに大きくなります。 - 実践的経験の不足
大学のカリキュラムには理論的な内容が多く含まれ、専門学校に比べて実践的な経験が不足することがあります。現場での即戦力を求められる場合には不利になることがあります。
まとめ
理学療法士養成校としての専門学校と大学の選択には、それぞれのメリットとデメリットがあります。短期間で資格を取得し、早く現場で働きたいなら専門学校が適しています。一方で、将来的なキャリアの幅を広げたい、研究活動に興味がある、総合的な教育を受けたいなら大学が良い選択となるでしょう。どちらを選ぶにしても、自分の目標やライフプランに合った進路を選ぶことが重要です。
