理学療法士必見!プロフェッショナルが絶対にタダで働かない理由

プロとしての価値を守るために:理学療法士やアスレティックトレーナーが無償で働くべきでない

理学療法士やアスレティックトレーナーとして働いていると、ボランティア活動や無償での業務を求められる場面が少なくありません。しかし、プロフェッショナルとしての私たちの価値を守るためには、報酬を受け取ることが非常に重要です。今回は、柴田淳さんやお笑い芸人やす子さんの「24時間テレビ」の事例をもとに、無償での業務のリスクやプロフェッショナルとしての在り方について考えてみましょう。

プロは無償で働くべきではない

「24時間テレビ」でチャリティーマラソンランナーを務めたやす子さんが、「ノーギャラでの出演だった」と明かしたことは、SNS上で大きな議論を巻き起こしました。シンガー・ソングライターの柴田淳さんはこの件に触れ、「プロは絶対にタダでやってはいけない。それがプロです」と述べ、たとえチャリティーであっても報酬を請求するべきだという意見を表明しています。

この考えは理学療法士やアスレティックトレーナーにも通じるものがあります。多くの理学療法士やトレーナーが、スポーツチームのサポートや地域イベントでのボランティア活動に参加しますが、無償で働くことが当たり前になると、私たちの専門的な知識やスキルに対する適切な評価が失われるリスクがあります。

無償の業務がもたらす問題

無償での活動は一見、経験を積む機会や社会貢献として魅力的に思えるかもしれません。しかし、それが続くと以下のような問題が生じる可能性があります。

  1. 価値の低下
    無償で働くことが常態化すると、他のプロフェッショナルに対する評価が下がり、報酬を求めることが「わがまま」や「自己中心的」と捉えられる危険性があります。
  2. 自己負担の増加
    ボランティアや無償での活動では、時間やエネルギーを割く上に、交通費や備品の費用を自己負担することが多く、長期的に続けることが難しくなります。
  3. 他のプロへの影響
    無償での活動が常態化すると、新たに参入してくるプロフェッショナルにも同じ待遇が求められるようになり、業界全体の報酬体系に悪影響を与える可能性があります。

プロとしての責任

やす子さんの「ノーギャラでの出演」は彼女自身の希望だったかもしれませんが、プロフェッショナルとして報酬を受け取ることは、私たちのスキルや努力に対する正当な対価です。柴田淳さんも、「1円でも頂くこと。それがプロです」と強調しており、報酬を得ることでプロとしての責任感やモチベーションが高まるといえます。

私たち理学療法士やアスレティックトレーナーも、自分の専門知識や技術に対する対価をしっかりと受け取ることで、プロフェッショナルとしての責任を果たすべきです。そして、その報酬を社会に還元する形で寄付することも一つの選択肢です。重要なのは、無償での労働が当たり前になることを防ぐことです。

報酬を受け取ることが未来への投資になる

無償での活動ではなく、適正な報酬を受け取ることで、私たちは自己投資やスキルアップに時間とお金を使うことができます。また、報酬を得ることで、私たちの仕事に対する社会的な価値が高まり、次の世代の理学療法士やトレーナーにとっても、より良い環境が整うことが期待されます。

まとめ

理学療法士やアスレティックトレーナーとして働く私たちも、やす子さんのように、無償での労働に対して慎重になるべきです。報酬を受け取ることは、プロフェッショナルとしての責任を果たすことでもあり、長期的には業界全体の発展にも寄与します。自分の価値を守り、適正な報酬を受け取ることで、プロフェッショナルとしての地位を確立していきましょう。

これからも、理学療法士やトレーナーとしての誇りを持ちつつ、報酬を通じて自分自身と業界を成長させる道を歩んでいきましょう。

関連サイト

公益社団法人日本理学療法士協会 国民の皆さま向けトップ

公益社団法人 日本理学療法士協会の公式サイトです。協会に関する様々な情報をご紹介します。

JSPO 日本スポーツ協会

わが国におけるスポーツ統括団体「JSPO(日本スポーツ協会)」の公式サイト。国民体育大会や日本スポーツマスターズの開催、スポーツ少年団の運営など。

公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)

日本パラスポーツ協会(JPSA)は、国内における三障がいすべてのスポーツ振興を統括する組織で、障がい者スポーツ大会の開催や奨励、障がい者スポーツ指導者の育成、障がい者のスポーツに関する相談や指導、普及啓発などを行っています。