理学療法士が国政へ――現場の声を届ける3人目の理学療法士議員が誕生
2024年10月27日に投開票が行われた第50回衆議院選挙で、理学療法士の東克哉(あずま かつや)氏が比例代表で復活当選を果たしました。20年間、介護・障害福祉分野に従事してきた東氏は、「現場の声を国政に届ける」という強い使命感を胸に政治家を志しました。
介護・障害福祉分野の報酬と賃金アップを訴える
東氏の選挙戦では、「介護・障害福祉の報酬と賃金を引き上げる」という明確な公約が掲げられました。現場で働く理学療法士や介護職が報酬改善を望む声は多く、その声に応える姿勢が、当選の大きな要因となったでしょう。特に東氏は、介護報酬改定に伴う訪問介護の報酬削減にも触れ、「障害を持つ子どもたちには持続的なリハビリテーションが必要である」として、現場で働く人々が安心してサービスを提供できるような政策提言を行う意向を示しています。
理学療法士の国会議員は3人に
今回の当選により、国会で理学療法士の立場から政策提言を行う議員が3人に増加しました。これは、現場の実情を理解した上での政策立案や法整備が期待できる大きな一歩です。特に理学療法士としての経験を活かした政策提言が、国民の健康や福祉の向上にどう反映されていくか注目されます。
理学療法士の役割が国政でも注目される時代に
理学療法士の現場経験を持つ議員が増えることで、介護や障害福祉の持続可能な運営が国政の場でも議論される機会が増えるでしょう。特に報酬の引き上げや労働環境の改善が進めば、現場で働く理学療法士や介護職員のモチベーション向上や離職率の低下にもつながる可能性があります。
今後も理学療法士としての専門知識と現場の視点を持った議員たちがどのように国政を動かすか、業界内でも注目が集まるでしょう。
関連サイト
JSPO 日本スポーツ協会
わが国におけるスポーツ統括団体「JSPO(日本スポーツ協会)」の公式サイト。国民体育大会や日本スポーツマスターズの開催、スポーツ少年団の運営など。
公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)
日本パラスポーツ協会(JPSA)は、国内における三障がいすべてのスポーツ振興を統括する組織で、障がい者スポーツ大会の開催や奨励、障がい者スポーツ指導者の育成、障がい者のスポーツに関する相談や指導、普及啓発などを行っています。