リハビリ中に「キョロキョロ」しているセラピスト、あなたの周りにはいませんか?
理学療法士として働いている皆さん、日々の業務の中で、患者さんのリハビリ中に集中できず、周囲をキョロキョロと見回している同僚を見たことはありませんか?もしくは、自分でもふと気づくと注意が散漫になってしまっている…なんてことは?実は、このような行動は患者さんの信頼を損ねる原因となり、リハビリ効果にも悪影響を及ぼしかねません。この記事では、「キョロキョロ」の背景にある原因と、その改善方法について解説します。
1. 集中力の低下:疲れやストレスが原因?
集中力の低下は、日々の忙しさや疲労、さらにはストレスから来ることが多いです。特に忙しい病院や施設では、休憩を十分に取れないこともあり、疲れがたまると注意力が散漫になります。この状態が続くと、リハビリ中も患者さんに集中しきれず、無意識に周囲を見渡してしまうことがあります。日常的に休息をしっかり取り、メンタルケアも欠かさないことが重要です。
2. 業務のマンネリ化:経験年数が長いほど陥りやすい?
同じ業務を長期間続けていると、どうしても「慣れ」が出てきます。これが「マンネリ化」です。毎日同じような患者さん、同じ手順でのリハビリを行っていると、新鮮さが失われ、集中力が低下しがちになります。特に経験年数が長いセラピストにこの傾向が見られることが多いようです。これを防ぐためには、定期的に新しい技術や知識を学び、自己成長を意識することが大切です。
3. 職場環境の影響:忙しすぎて注意が周りに向きがち?
職場が過度に忙しいと、周囲の状況を常に確認しなければならず、目があちこちに行きがちです。これは特に、他のスタッフや患者さんの動向に気を配りながら業務をこなさなければならない場面で起こりやすいです。このような環境では、患者さん一人ひとりにしっかりと集中することが難しくなります。職場の管理者が、スタッフが集中して業務に取り組める環境を整えることが求められます。
4. コミュニケーションスキルの不足:患者との接し方に不安がある?
患者さんとのコミュニケーションに不安がある場合、目線をそらしてしまうことがあります。対人スキルやコミュニケーションに苦手意識を持っていると、患者さんと向き合うことに緊張し、無意識にキョロキョロと目をそらす行動が増える傾向があります。このような場合、コミュニケーションスキルを磨くことが必要です。患者さんに対しても真摯な姿勢が伝わり、信頼を築きやすくなります。
5. 管理体制の課題:適切なフィードバックが不足している?
現場でのリーダーや管理者が、スタッフに対して行動に関する適切なフィードバックを提供していない場合も、注意散漫な行動が改善されないことがあります。定期的なフィードバックや、教育の場を設けることで、スタッフ一人ひとりが自身の行動を振り返り、患者対応への集中を見直す機会を提供することが大切です。
「キョロキョロ」の改善に向けて
患者さんにとって、リハビリの時間は自分の健康や生活の質を向上させるための大切な時間です。そのため、セラピストが目線を合わせて真摯に向き合うことが、信頼関係を築く上で非常に重要です。もし、自分や周りのスタッフが「キョロキョロ」と注意が散漫になっていることに気づいたら、まずは上記の要因を見直し、必要な改善策を考えてみましょう。
日々の業務に真剣に取り組み、患者さんに対して誠実な姿勢で向き合うことが、信頼される理学療法士としての第一歩です。
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公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)
日本パラスポーツ協会(JPSA)は、国内における三障がいすべてのスポーツ振興を統括する組織で、障がい者スポーツ大会の開催や奨励、障がい者スポーツ指導者の育成、障がい者のスポーツに関する相談や指導、普及啓発などを行っています。