
職場に実際にいた「ヤバい人」たち~理学療法士として働く中で感じた課題~
理学療法士として働いていると、患者のケアだけでなく、職場での人間関係やスタッフの行動に悩むこともあります。どんな職場にも一人や二人、問題行動を起こすスタッフはいるものですが、その影響は思った以上に大きいものです。
今回は、これまで理学療法士として働いてきた中で実際に目の当たりにした「ヤバい人」たちの行動についてお話しします。同僚や管理職としてどう対応するか、あるいは自分自身が知らずに同じ行動を取っていないかを振り返るきっかけにしていただければ幸いです。
就業中に業務用パソコンでゲームをするスタッフ
私が以前勤めていた職場では、業務用パソコンを使用して就業時間中にゲームをしているスタッフがいました。業務の合間にスマホを少し触る程度なら「気分転換かな」と思えますが、業務用の機器を私用で利用するのは明らかなルール違反です。
この行動が周囲に知れ渡ると、真面目に働いているスタッフのモチベーションが下がるだけでなく、患者さんからも「ここは大丈夫なのか?」と不信感を抱かれかねません。職場全体の士気を下げるこうした行動は絶対に避けるべきです。
プラットホーム上で患者と一緒に横になりマッサージをするスタッフ
プラットホームで患者さんと横になりながらマッサージをするという行動を目撃した時、驚きを隠せませんでした。一見リラックスしているように見えますが、これは職業倫理に反する行動です。
患者さんの信頼を失うだけでなく、同僚からも「何をやっているの?」と疑念を抱かれる行為です。リハビリの専門家としての信頼性を保つためには、適切な姿勢と行動が求められます。
患者送迎中に車内で寝るスタッフ
送迎時間を利用して車内で寝るスタッフもいました。予定よりも早く出発し、目的地に着くまで車内で仮眠を取るというものでした。一見「効率よく休んでいる」とも捉えられそうですが、業務中に寝るのはプロ意識に欠ける行為です。
患者さんの貴重な時間を無駄にしないよう、送迎中も細心の注意を払い、仕事に臨む姿勢を見せることが重要です。
経営者に逐一内部告発をするスタッフ
スタッフのミスや問題行動を逐一経営者に報告するスタッフもいました。たしかに、重大な問題を報告することは必要ですが、些細な事柄まで告発するのは、チーム内の信頼関係を損ねる行為です。
結果的に、告発された側が孤立したり、職場全体がピリピリした雰囲気になったりすることがあります。問題解決を目指すのであれば、まずは同僚や上司と直接対話することが必要です。
部下の書類添削で金銭を要求する管理者
管理職としての責務である部下の書類添削を理由に、金銭を要求する管理者がいた時には唖然としました。これは明らかにパワハラ行為であり、部下からの信頼を失うだけでなく、管理者としての資質を問われる行動です。
管理者はリーダーとしての模範を示す存在であるべきです。金銭の問題は職場の透明性を壊し、長期的なチーム崩壊を招くリスクがあります。
入院患者と一緒にベンチで寝るスタッフ
最後に、リハビリ中の患者さんとベンチで一緒に寝ているスタッフの事例です。患者さんと信頼関係を築くことは重要ですが、それを理由に業務を怠るのは論外です。
リハビリ中の行動は、患者さんやその家族から常に見られています。こうした行動は職場全体の評価にも影響を与えるため、常にプロとしての自覚を持つ必要があります。
終わりに
これらの事例は、どれも現実に私が目にしてきたものです。職場にはいろいろな人がいますが、問題行動が目立つスタッフがいると職場の雰囲気やチームの士気が低下し、最終的には患者さんへの影響に繋がります。
理学療法士としてのプロ意識を忘れず、患者さんや同僚から信頼される行動を心掛けることが大切です。また、問題行動を見かけた時には適切に対処し、職場環境の改善に努める姿勢が求められます。
この記事が、皆さんの職場改善や自己反省の一助となれば幸いです。
関連サイト
JSPO 日本スポーツ協会
わが国におけるスポーツ統括団体「JSPO(日本スポーツ協会)」の公式サイト。国民体育大会や日本スポーツマスターズの開催、スポーツ少年団の運営など。
公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)
日本パラスポーツ協会(JPSA)は、国内における三障がいすべてのスポーツ振興を統括する組織で、障がい者スポーツ大会の開催や奨励、障がい者スポーツ指導者の育成、障がい者のスポーツに関する相談や指導、普及啓発などを行っています。