
- 1. 通勤時間は短い方が圧倒的に得をする理由
- 1.1. 〜理学療法士が「距離」よりも「時間」を重視すべき本当の理由〜
- 1.2. 1. マネーリテラシーの視点:隠れコストを見抜けるか?
- 1.2.1. 1-1. 交通費の「実費精算」は盲点
- 1.2.2. 1-2. 車通勤は“雪だるま式”にお金が消える
- 1.2.3. 1-3. 「時間をお金に変える」感覚を持つ
- 1.3. 2. 健康の視点:身体とメンタルの両面に影響
- 1.3.1. 2-1. 長時間通勤は「生活習慣病」を招く
- 1.3.2. 2-2. アクティブ通勤の恩恵
- 1.3.3. 2-3. メンタルヘルスを守る距離感
- 1.4. 3. 時間捻出の視点:「通勤コスト」は時間資産を削る
- 1.4.1. 3-1. “可処分時間”の概念
- 1.4.2. 3-2. スキルアップへの転換
- 1.4.3. 3-3. 家族時間・趣味・育児にも波及
- 2. まとめ:通勤時間を制する者は、人生を制する
通勤時間は短い方が圧倒的に得をする理由
〜理学療法士が「距離」よりも「時間」を重視すべき本当の理由〜
理学療法士として日々の業務に追われる中、「通勤時間」が与える影響について深く考えることは少ないかもしれません。しかし、毎日のわずかな移動時間の差が、1年・5年・10年と積み重なったとき、人生に大きな差を生むことをご存知でしょうか?
本記事では、通勤時間が短いことのメリットを「マネーリテラシー」「健康」「時間活用」という3つの観点から掘り下げ、理学療法士という専門職にとって、どれだけ重要なファクターであるかを明らかにしていきます。
1. マネーリテラシーの視点:隠れコストを見抜けるか?
1-1. 交通費の「実費精算」は盲点
理学療法士の多くは病院・施設勤務が中心であり、交通費が全額支給される職場も多いかもしれません。しかし、近年では上限付きや定期代相当額支給など、交通費の負担が見えづらくなっているケースも増えています。
また、制度上は支給されていても、以下のような“見えないコスト”が積み重なっている場合もあります:
- 乗り換えの待ち時間・混雑回避で使う特急券の実費
- 家から駅までの自転車購入・メンテナンス費
- 駅前のコインロッカー・カフェ代
1-2. 車通勤は“雪だるま式”にお金が消える
郊外勤務でマイカー通勤を選ぶと、以下の維持費が定期的に発生します:
- 駐車場代(月額8,000〜20,000円)
- 任意保険(月額6,000〜10,000円)
- ガソリン代(月額1万〜2万円)
- 車検・タイヤ交換などの整備費
仮にこれらを月3万円と仮定すると、年間36万円。5年で180万円という“見えないローン”を背負っているのと同じです。
1-3. 「時間をお金に変える」感覚を持つ
通勤時間が短くなれば、浮いた時間を副業・資格勉強・自己研鑽に使えるようになります。
- 1日1時間の短縮 → 年間240時間(約30労働日)
- その時間でWebライティングやSNS運用を学べば、副収入の道が開ける
- FP・呼吸療法認定士・スポーツトレーナーなどの資格学習にも回せる
理学療法士にこそ、時間の再投資感覚=“時間資産”の考え方が求められます。
2. 健康の視点:身体とメンタルの両面に影響
2-1. 長時間通勤は「生活習慣病」を招く
横浜市立大学の調査では、片道60分以上の通勤をしている人は、高血圧・糖尿病・脂質異常症のリスクが高いという報告があります。
- 長時間座りっぱなし
- 満員電車でのストレスホルモン増加
- 朝食・夕食が不規則になりがち
医療従事者である理学療法士が、自らの健康を損なってしまえば本末転倒です。
2-2. アクティブ通勤の恩恵
徒歩や自転車で通勤できる距離に住むことで、日常的に有酸素運動が可能になります。これは患者さんに運動指導をしている私たち理学療法士自身が「体現者」となるチャンスでもあります。
- 体脂肪率・BMIの低下
- 睡眠の質向上
- 免疫機能の安定
2-3. メンタルヘルスを守る距離感
長時間通勤はメンタル面にも影響します。以下のような傾向が指摘されています:
- 仕事満足度の低下
- 孤立感の増加
- 通勤中にSNS・ネットニュースなどでネガティブ情報に触れやすい
帰宅後すぐにシャワーを浴びて、好きな音楽や読書に集中できる環境は、感情の安定に非常に重要です。
3. 時間捻出の視点:「通勤コスト」は時間資産を削る
3-1. “可処分時間”の概念
可処分所得(自由に使えるお金)と同じように、“可処分時間”も人生の資産価値を左右します。理学療法士は勤務時間が比較的安定している分、通勤時間を削ることで大きな恩恵が得られます。
例:
- 通勤時間:片道60分 → 往復120分(週600分)
- 通勤時間:片道15分 → 往復30分(週150分)
この差=週450分(7.5時間)、月30時間、年間で約360時間に達します。
3-2. スキルアップへの転換
この時間を下記のように“再投資”することで、キャリアの質と広がりが向上します:
- FP・簿記などの取得 → お金の管理力が上がる
- パーソナルトレーナー資格 → 自費リハ展開が可能に
- ブログ・SNSでの情報発信 → 業界認知の獲得
時間は失えば戻ってきませんが、意識すれば未来の「武器」に変えられます。
3-3. 家族時間・趣味・育児にも波及
- 子育てや介護との両立がしやすくなる
- 趣味やリフレッシュ時間の確保でQOL(生活の質)向上
- パートナーとの関係性改善 → 精神的な安定
まとめ:通勤時間を制する者は、人生を制する
理学療法士という専門職で、長期的なキャリアを築くには、働き方・学び方・暮らし方をどう設計するかがカギになります。その中で「通勤時間」は見落とされがちですが、実は最も身近にあり、すぐに見直せる“投資対象”です。
- マネー面では見えない支出を防ぎ、副収入の時間に変える
- 健康面では身体と心の負担を減らし、長期キャリアを守る
- 時間面では学び・家族・趣味を取り戻し、人生の満足度を高める
このような視点で、「職場からの距離」ではなく「通勤にかかる時間」を基準に働き方を見直してみてはいかがでしょうか。
関連サイト
JSPO 日本スポーツ協会
わが国におけるスポーツ統括団体「JSPO(日本スポーツ協会)」の公式サイト。国民体育大会や日本スポーツマスターズの開催、スポーツ少年団の運営など。
公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)
日本パラスポーツ協会(JPSA)は、国内における三障がいすべてのスポーツ振興を統括する組織で、障がい者スポーツ大会の開催や奨励、障がい者スポーツ指導者の育成、障がい者のスポーツに関する相談や指導、普及啓発などを行っています。