パーソナルトレーナーを選ぶ際に注意すべきポイント
健康志向の高まりとともに、さまざまな形態のトレーニングジムが増えています。大手の本格的なジムや格安ジム、マンツーマンを中心としたパーソナルトレーニングジムなど、選択肢は豊富です。しかし、自分に合ったジムやトレーナーを選ぶことが、安全で効果的なトレーニングを実現するために重要です。
美容室経営のトレーニングジムでの経験
私は以前、副業として美容室経営を主体としたパーソナルトレーニングジムにアシスタントとして働いていました。最近では、美容室とトレーニングジムのコラボレーションが多く見られ、美と健康を両立させるサービスが提供されています。このジムでも同様のコンセプトを掲げていました。
しかし、結果として約半年でこのジムを離れることになりました。その理由の一つは、集客がうまくいかないことを私に責任転嫁されたことです。報酬が歩合制であったため、経済的にも不安定な状況でした。また、トレーナーとして働いている他のスタッフが、美容室の正社員でありながらトレーニングに関しては素人であることも大きな問題でした。リスク管理の知識が全くないトレーナーが存在するのは、顧客にとって非常に危険です。
トレーナーの基準がない現状
日本では、パーソナルトレーナーとしての資格や基準が厳密に定められていません。そのため、トレーナーのスキルレベルには大きなばらつきがあり、未経験者からプロフェッショナルまで様々です。
私自身は現在、整形外科でリハビリ業務を行っていますが、ジムでのトレーニング中に腰椎椎間板ヘルニアや腱板断裂といった怪我を負った患者さんが多く来院されます。こうした背景から、適切な知識を持たないトレーナーがいるジムが乱立している現状に強い懸念を抱いています。
顧客も賢く選択する必要がある
ジムに通う際には、顧客側もトレーナーを慎重に選ぶ責任があります。ジムのスタッフだからといって、その人が必ずしもトレーニングの専門家であるとは限りません。トレーナーの資格や経験、怪我予防に関する知識について質問し、確認することが大切です。
実際、トレーニングの現場では、心疾患や整形外科的なリスクが伴う場合も少なくありません。これらのリスクを理解しているトレーナーと共に、安全なトレーニングを行うことが求められます。
私が学んだ教訓
この美容室経営のトレーニングジムでの経験から、いくつかの重要な教訓を学びました。
- 経営者側の知識不足：トレーニングジムの経営者、特に他業種から参入している場合は、フィットネスに関する基礎知識とリスク管理の重要性を理解する必要があります。
- 顧客側の慎重な選択：ジムやトレーナーを選ぶ際には、事前にしっかりと調査し、トレーナーの資格や経験について質問することが大切です。
- リスク認識の共有：トレーニングには心疾患や整形外科的なリスクが伴うことを、トレーナーと顧客の双方が理解し、注意を払う必要があります。
結論
パーソナルトレーニングは健康増進に非常に有益ですが、正しい選択をしなければ怪我をするリスクもあります。ジムやトレーナーを選ぶ際は、トレーナーの経験や資格、怪我予防に対する知識を確認し、信頼できる指導者を見つけることが重要です。
健康を守るためのトレーニングであって、健康を損なうようなことがあっては本末転倒です。信頼できるトレーナーのもとで、安全なトレーニングを心がけましょう。
