給与依存は危険信号!PTが今日から始める副業&資産運用でリスクヘッジ

はじめに

多くの理学療法士が収入の大部分を本業の給与に頼っている現状、投資というと資産の増減や損失リスクばかりが注目されがちです。しかし、本当に恐ろしいのは"収入源が1本しかない"という状態です。これは、投資家にとって最も根本的なリスクであり、資産形成や将来設計を脆弱にする大きな要因でもあります。

本記事では、理学療法士として働く方が見落としがちな"単一収入源の危険性"について詳しく解説し、複数のキャッシュフローを確保するための現実的なステップを紹介します。

なぜ"収入源が1つだけ"は危険なのか?

一点集中の脆弱性

たとえば、理学療法士として病院勤務をしている場合、その給与収入に何かしらの異変が起きたらどうなるでしょうか?

  • 勤務先の経営悪化
  • 自分自身の病気や怪我
  • 部署の閉鎖や異動

こういった"予期せぬ収入の途絶"が起こった瞬間に、家賃やローン、生活費、子育て費用、そして積立投資の継続すら困難になります。投資家にとって最大のリスクは、価格の上下ではなく"継続的に投資できるキャッシュフローが止まること"なのです。

マクロ経済の影響を受けやすくなる

日本経済は少子高齢化、労働力不足、円安、インフレ、医療費増大など構造的な問題を抱えています。これに加え、世界的な金利変動や地政学リスクも絡むことで、職場に直接的な影響が及ぶ可能性も否定できません。

1つの収入源しかないと、その外的ショックに対する耐性が極めて弱くなります。

単一収入源が生むメンタルコスト

給与収入だけに頼るということは、"もし何かがあったら終わり"という不安を常に抱えることでもあります。その結果、次のような心理的・行動的なデメリットが生まれます。

  • 投資の損切りができない
  • リスクの高い副業に手を出す
  • 条件が悪くても転職をためらう
  • 精神的ストレスが慢性化する

これは、投資判断にも影響し、冷静さを失うことにつながります。結果として"損を拡大する"という悪循環に陥ることも少なくありません。

複数のキャッシュフローを持つということ

投資家としてリスクを抑えるには、収入源そのものを分散することが最も有効です。ここでいう分散とは、ただ副業をするという話ではありません。重要なのは以下のような"性質の異なる収入源"を組み合わせることです。

分類特徴理学療法士に合った形
労働収入本業給与、副業セッション即金性あり、時間対価型外来勤務+パーソナル指導
資産収入配当、利子、REIT不労所得、波はある医療系REIT、ETF
事業収入ブログ、教材、サロン成長性あり、仕組み化可能セルフケア教材販売
不動産収入賃貸経営初期コスト大、安定性高ワンルーム投資

理学療法士としての実践ステップ

1. キャッシュフロー診断

まず、自分の月間・年間収入を項目ごとに洗い出してみましょう。本業給与が9割以上を占めている場合は、極めて高い依存状態にあります。

2. リスク分散のための1本目追加

次に行うのは、“+1本目”の追加です。

  • すぐに始められる:ブログ、SNS運用 → アフィリエイトやコンサル化へ
  • 安定を重視:ETFや高配当株投資 → 配当再投資により複利効果を得る
  • コアスキルを活かす:パーソナル指導やオンライントレーニング提供

3. 専門性を資産に変える

理学療法士の知識は"時間を売る"だけでなく、"コンテンツ"としても価値があります。YouTube、note、Voicy、Kindle出版などで発信し、"知識のストック化"を行うことで、半自動的な収入が可能になります。

4. 資産運用の最初の一歩

少額からでもいいので、インデックス投資(例:eMAXIS Slimシリーズ)やREITに触れてみましょう。“毎月5,000円”から始めることで、複利効果の実感やマーケット感覚が養えます。

5. 定期的な見直し

毎年、自分の収入の内訳や伸びしろ、時間対効果を見直す癖をつけると、構造的なリスクが低減されていきます。

まとめ

投資家にとって最も大きなリスクは、市場の暴落やインフレではなく、"収入源が1つしかない状態"です。理学療法士という職業は安定しているように見えて、突発的な環境変化に弱い一面も持っています。

収入源の多様化は、単なる副業ではありません。"自分の未来を守るセーフティネット"です。まずは"+1本目の収入"を意識し、小さな一歩から始めてみましょう。

関連サイト

公益社団法人日本理学療法士協会 国民の皆さま向けトップ

公益社団法人 日本理学療法士協会の公式サイトです。協会に関する様々な情報をご紹介します。

JSPO 日本スポーツ協会

わが国におけるスポーツ統括団体「JSPO(日本スポーツ協会)」の公式サイト。国民体育大会や日本スポーツマスターズの開催、スポーツ少年団の運営など。

公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)

日本パラスポーツ協会(JPSA)は、国内における三障がいすべてのスポーツ振興を統括する組織で、障がい者スポーツ大会の開催や奨励、障がい者スポーツ指導者の育成、障がい者のスポーツに関する相談や指導、普及啓発などを行っています。