知らないと危険!パーソナルトレーニングで怪我を防ぐための3つのポイント

安全なパーソナルトレーニングを始めるために知っておきたいこと

パーソナルトレーニングを始めようと考えている方は、まず安全性にしっかりと目を向けることが重要です。近年、スポーツジムでのパーソナルトレーニングによる筋肉や骨の損傷事故が報告されており、消費者庁の安全調査委員会も再発防止策の検討を進めています。この現状を理解した上で、適切なジムやトレーナーを選ぶことが大切です。

増加するパーソナルトレーニングによる事故

2022年までの5年間で、全国の消費生活センターには105件もの相談が寄せられ、その中の約4分の1が1ヶ月以上の治療を要していると報告されています。特に、女性の40代や30代に多くの被害が集中していることが明らかになっています。将来の健康を見据えたトレーニングが目的であるにもかかわらず、適切な指導を受けられないと健康被害に繋がるリスクがあります。

トレーナーの資格と経験を確認する重要性

日本では、パーソナルトレーナーに国家資格は必要ありません。そのため、誰でも「トレーナー」と名乗って指導することが可能です。ジムの外観や設備が立派であっても、必ずしも経験豊富なトレーナーが指導しているとは限りません。私が関わったジムの例でも、トレーナーの資格を持たないスタッフが指導にあたっていることがあり、トレーニングの安全性が十分に考慮されていませんでした。ジムを選ぶ際には、トレーナーの資格や実績を確認し、信頼できる専門家に相談することが重要です。

危険なパーソナルトレーニングの実態

実際に、ジムでの指導が原因で腰椎椎間板ヘルニアや腱板断裂といった深刻な怪我を負った患者を何人も目にしてきました。こうした事故は、トレーナーが無理なトレーニングを強要したり、個々の体力や体調に合った指導ができていなかった場合に発生します。パーソナルトレーニングは、一人ひとりに合わせたプログラムを提供することがその魅力ですが、それが逆に危険な結果を招く場合もあるのです。

安全にトレーニングを受けるためのポイント

  1. トレーナーの資格を確認する
    トレーナーが信頼できる資格や実績を持っているか確認しましょう。理学療法士や公認のトレーナー資格を持っている場合、より安心です。
  2. 体調や体力に合わせたプログラム
    無理なく、現在の体調や運動歴に応じたプログラムを提案してくれるトレーナーを選びましょう。事前に十分なヒアリングを行い、無理なトレーニングを強要しない姿勢が重要です。
  3. ジムの評判を調べる
    口コミやレビューをチェックし、過去にトラブルがないか、利用者の声を参考にしましょう。また、ジム自体の衛生管理や設備の状態も重要な判断材料です。
  4. 定期的なコミュニケーション
    トレーナーとのコミュニケーションがスムーズかどうかも重要です。怪我や体調不良の兆候があればすぐに相談し、トレーニング内容を調整してもらえるか確認しましょう。

パーソナルトレーニングの未来

今後、パーソナルトレーニング業界はさらなる成長が見込まれていますが、その一方で法整備やトレーナーの資格制度の整備が求められています。安心してトレーニングを受けるためにも、トレーナー選びに慎重さが求められる時代です。ジムの外見や設備に惑わされず、信頼できるトレーナーを見極める力を身につけましょう。

安全なパーソナルトレーニングを受けることで、目指す健康やフィットネス目標に向けて安心して取り組むことができます。